NPO法人チャイルド・ケモ・ハウス様

第11回 日本e-Learning大賞 ベストスマイル賞 受賞

第11回 日本e-Learning大賞 ベストスマイル賞

NPO法人チャイルド・ケモ・ハウス様の導入事例である「入院していても皆とつながる〜全国の長期入院する子供たちに授業を届けたいという想いが形に〜」で、株式会社アップが第11回 日本e-Learning大賞 ベストスマイル賞を受賞いたしました。

受賞のお知らせ を見る

NPO法人チャイルド・ケモ・ハウス(child chemo house)様は、その名前の通り抗がん剤治療、つまり化学療法(ケモセラピー)を中心とした治療を専門にする施設の設立を目指す団体です。

チャイルド・ケモ・ハウス様のモットーは『がんになっても笑顔で育つ』。
免疫力が低下している子どもたちはいろいろな制限を受けて生活をしていますが、そんな生活の中でもたくさんの楽しみを見つけられるような施設を目指して2006年に発足されました。

病院と病院をつなぐ院内学級を実現

神戸市にある
チャイルド・ケモ・ハウス

院内学級の先生役を引き受けてもいいと言っていただけるボランティアの方は少なくありませんでしたが、定期的に教えにきてもらうとなると難しいものがありました。

そこで、チャイルド・ケモ・ハウスでは、先生がわざわざ病院まで足を運ばなくても授業が出来るように、E-Lectureを用いたカリキュラムを組むことを計画されました。

長期入院する子どもたちのために

チャット機能を使ったり選択肢機能で
参加者の投票結果をリアルタイムに表示されるため
「参加している」という実感のあるライブ授業

長期入院する子どもが大勢いる大型病院には、「院内学級」と呼ばれる学級があります。病院内には入院している子どもたちが集まって授業を受けることができる院内学級のための教室が用意され、自治体の教育委員会による辞令で普通学校から異動してきた先生によって授業がおこなわれています。しかし、ほとんどの病院では教員が週に3〜4回訪れて授業をおこなう「訪問学級」を採用しており、院内学級を備えた病院はまだまだ不足しています。

チャイルド・ケモ・ハウス様は、長期入院する子どもたちに快適な入院生活を過ごしてもらおうと、大阪府下の2つの病院の院内学級に向けて 2013年7月よりE-Lectureを使って試験的にライブ授業を配信しました。

この時期に行ったのは、退院できない子どもたちに少しでも楽しい夏休みの思い出を作ってもらいたいという想いからでした。様々な職種のゲスト講師を招き、世の中にはいろいろな仕事をあることを伝える授業をしたいと、『はじまりのプロダクト』というタイトルで授 業を行いました。

「たとえ小児がんを克服し退院して家に帰っても、子どもたちにとって、それはゴールではありません。本当に大変なのはその後で、原籍校へ復帰できることはとても難しいのです。」

「入院する子どもたちにとって役立つ学びというのは、将来、子どもが社会に出たときに役立つ知識の習得だと考えました。『世の中に はこんな仕事があるんだ』という気づきを与える授業や、あらゆる仕事に役立つ『デザイン』の授業がそれです。」

9月以降も引き続き毎月のライブ授業を行い、2014年4月からは複数の病院にライブ授業が広がっています。

「E-Lectureの受講環境があると、人とのかかわりがもてるパソコンの知識も増える大勢での活動に参加できる他者の考え方も知ることができる、そして、何より楽しいというメリットがあります。」

「受講した子どもの中には『おもしろかった。また受けたい。次はいつあるの?』と聞いてくる子もいます。」

「チャット機能があるので、『え〜』とか『マジで?』とか『うそーっ!』などという話し言葉でのやりとりができて、高揚感を保ったままコミュニケーションできているようです。」

タブレットやパソコンでどこからでも授業に参加

iPadで受講している様子

E-Lectureでは、先生もこどもたちも、タブレットやパソコンで授業に参加することが可能です。タブレットを病室に持ち込めば、病室からでも授業に参加することができます。
先生も、それぞれの病室や院内学級を直接訪問しなくても授業を行うことができます。

インターネットを通じて全国の子どもたちが、授業の中で感じたことをチャットやボタンを使って、リアルタイムで共有しています。

「目の前の効果で言うと、ローマ字やキーの配置を覚えました。」

「『青い食べ物があまりないからお皿ぐらいは青色にしよう』とか『食べ物もお皿もあえて黄色で統一してみよう』などと、全体像を想像しながら何かをデザインすることは先の見通しを立てて考える練習にもなっています。」

「プロのデザイナーさんの絵を見る機会に恵まれて良い刺激にもなっています。」

これらの効果は、E-Lectureではなく、先生であるデザイナーが院内学級を訪問して授業したとしても、もちろん得られたでしょう。しかし、E-Lectureのライブ配信でなければできないこともあります。

「導入されていなければ受講時の会話ややりとりはどれも無かったわけで、また、他の学校や分教室とまで、他市、他県とまで定期的につながりをもつ時間にすることはできなかったでしょう。」

E-Lectureは、長期入院する子どもたちに、できるだけ多くの学習機会を提供し入院生活を豊かにする手段でありたいと考えています。

導入法人情報

NPO法人 チャイルド・ケモ・ハウス
〒650-0046 兵庫県神戸市中央区港島中町8丁目5-3
http://kemohouse.jp

〜マイナスイメージの入院をプラスイメージへ〜
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http://sekaijamper.wixsite.com/sekajam-co-jp

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※このページに記載の内容は、2016年7月現在の情報です。